彼岸について

正式には彼岸会(ひがんえ)と呼ばれるインドや中国にもない我が国独自の習慣です。
春分・秋分の日をはさんで前後3日の一週間、ご先祖様の供養をしたりお墓参りに行ったりします。
お彼岸になるとテレビのニュースで必ずといってよいほどお墓参りの様子が流れるように、日本人にとって親しみのある行事となっています。
『彼岸』という言葉はサンスクリット語のパーラミター(波羅蜜多)の漢訳で『到彼岸』を略したものです。   現在、私たちが住んでいるこの迷いの世界は此岸 (しがん)であり、仏の悟りの世界である彼岸に渡ることを目的とするのが本来の彼岸会の意味です。