れいくぜん、れいぜん、りょうぐぜん、ぶつぜん、ほんぜん、など色々な呼び名があります。初七日から四十九日、百カ日、祥月命日、月命日、ご法事、春秋のお彼岸などに用います。正式なお膳ということで、本来は精進の料理を供えます。
例えば味噌汁を作る場合、煮干や鰹節などは使わず、干し椎茸の戻し汁や昆布をダシにします。
図は並べ方の一例です。(宗派により異なる場合があります)お供えするときは、図の手前側を仏様のほうに向けてお供えする習慣があります。
供え方
- 「親碗」 ご飯
- 「汁椀」 お味噌汁、お吸い物
- 「腰高」 漬物
- 「平椀」 お煮しめ(椎茸、人参、芋類の煮物など)
- 「壷椀」 和え物(胡麻和え、煮豆など)
- 「箸」
- 「仏膳」
お手入れ法
基本的に漆器のお手入れと同じです。他の物とは別に中性洗剤(クレンザーや研磨剤が入ったものは不可)を少し使って洗い、良くすすいでからすぐに柔らかい布で水気をふき取っておきます。乾燥機は絶対に使ってはいけません。
収納するときは、箱に入れる前に今一度、乾いた柔らかい布で拭きながらしまいます。(お膳は洗わずに乾拭きするだけです)
お手入れの仕方で、持ちが大きく変わります。
少し手を掛けていただいて、長く大切にお使い下さい。