神具は、神鏡、真榊、灯籠、水器(水玉)、瓶子、平瓮、榊立、篝火などを調えます。神様へのお供えをご神饌(しんせん)といいます。お米(洗米)・塩・水が主で、基本的に毎日新しいものと取り替えます。お酒も本来は毎日お供えしますが、1日と15日にお供えすることも多いようです。榊は月に2回、1日と15日に取り替えます。水替えもこまめにしていただければと思います。また、ご家庭でお祝い事がある時やお祭りの時などにもご神饌を供えます。季節のものや初物、到来物などもその都度お供えします。
1.神鏡(しんきょう)
ご家庭では一般的に宮形(お宮)の扉の前にすえられます。
神鏡は三種の神器の一つで、神社においては太陽神(天照大神)の象徴として、ご神体(依代)として祀られることがあるとされています。
口径1.5寸(約45㎜)~各寸
2.真榊(まさかき)
宮形の前、左右に立てます。五色絹の幟の先端に榊を立てて、三種の神器である剣が向かって左側に掛り、鏡と勾玉が右側に掛ります。大きな神社に行きますと、拝殿の正面、左右に大きな真榊が飾られています。
高さ24㎝~各寸
3.水玉・水器(みずたま・すいき)
水をお供えする器です。毎朝、新しいものに取り替えます。
フタ口径1.3寸(約39㎜)~各寸
4.瓶子(へいし、へいじ)
お酒を供える徳利状の器です。神前に左右一対で供えます。
本来は毎日、新しいものに取り替えますが、1日と15日に供えることも多いようです。
夕べの拝礼の後にお下げします。お神酒(おみき)はお下がりとしていただきますが、お料理などにお使いになるのも良いと思います。
高さ2.0寸(総高さ約71㎜)~各寸
5.平瓮・土器(ひらか・かわらけ)
お米(洗米)や塩などを盛ってお供えする皿。
現在は「白皿」と呼ばれる陶器が多く用いられます。
基本的にお米が中心になるようにお供えします。
口径1.5寸(約45㎜)~各寸
お供えの一例
6.榊立(さかきたて)
榊を立てる器です。神前に左右一対で供えます。
榊は月に2回、1日と15日に取り替えます。
水替えをこまめにしていただくと瑞々しさがより長く保たれます。
高さ3.0寸(約96㎜)~各寸 ※右は花台付き
7.篝火(かがりび)
神前のお明かりです。小型のローソク立てを用いることもあります。
ローソクを灯しますが、大きいものですと安定を欠きますので小さなローソクを用いた方が安心です。
高さ2.0寸(約60㎜)~各寸
8.灯籠
白木で出来たものやプラスチック製のものが多く用いられます。
電灯線を使うのが一般的ですが、最近は電池で点灯するタイプも出回っています。
高さ175㎜~各寸