お盆の迎え方

家族や親戚が集まり、ご仏前を賑やかに飾って迎えるお盆。お盆には「迎え火、送り火、精霊流し」のように、静かで、淋しい、悲しいといった感覚と共に「お盆休み、帰省、盆踊り」などのなんとなく待ち遠しい、うれしい、といった相反するイメージがあります。「盆と正月が一緒にきたような」などというふうに、すごくめでたい時の表現に使われたりもします。いずれにしてもお盆はながく日本の夏の情緒ある行事として親しまれてきました。
しかし、お盆を迎えるにあたり、どうしたらいいか戸惑われる方が多いと思います。とくに初めてのお盆(初盆、新盆)をお迎えするとなるとなおさらです。なにかマニュアル的なものがあればいいんですが、お盆の迎え方は地域によって様々で、正しいやり方というものがありません。当店のある静岡市の場合でも、同じ市内であっても地域あるいは各家によってまちまちです。これは、習俗としてのかかわりが大きいお盆ならではの特徴であり、また興味深い部分でもあります。
ここでは、「静岡市周辺の一例」という事でお盆の迎え方をご紹介いたします。参考にしていただけたら幸いです。